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【第37回】仕様変更が多い現場を守る、UI制作フローの工夫
開発現場において、仕様変更は珍しいことではありません。
むしろ実態としては、
「変更があること」が前提になっているプロジェクトも多いのではないでしょうか。
一方で、その変更が積み重なることで、
・スケジュールの遅延
・想定外の工数増加
・品質のばらつき
といった問題に発展してしまうケースも少なくありません。
こうした状況を防ぐためには、単に対応力を高めるのではなく、
“変更に耐えられるUI制作フロー”を設計することが重要です。
よくある課題:後手に回るUI設計
仕様変更に弱い現場では、次のような傾向が見られます。
・画面単位で個別にデザインが進行している
・UIルールやコンポーネントが未整理
・影響範囲の把握に時間がかかる
結果として、
「1つの変更が複数画面に波及し、修正が連鎖する」
という非効率な状態に陥ります。
UI制作フローで意識すべきポイント
仕様変更に強い体制をつくるためには、
フローそのものに工夫が必要です。
① 初期段階での構造設計
ビジュアル制作の前に、
・画面フローの整理
・情報設計(IA)の定義
・主要コンポーネントの洗い出し
を行うことで、変更が発生した際の影響範囲をコントロールしやすくなります。
② コンポーネントベースでの設計
UIをパーツ単位で管理することで、
・再利用性の向上
・修正範囲の限定
・デザインの一貫性担保
が可能になります。
結果として、「一部の変更で全体が崩れる」リスクを軽減できます。
③ 状態変化まで含めた設計
見落とされがちですが、
・エラー時
・ローディング時
・空状態(データなし)
といった“状態”を事前に設計しておくことで、後からの追加対応を減らすことができます。
④ デザインと実装の連携強化
デザインと開発が分断されていると、
・認識のズレ
・手戻りの増加
・実装時の独自解釈
が発生しやすくなります。
初期段階からエンジニアと連携し、
コンポーネント単位で共通認識を持つことが重要です。
⑤ 変更前提のレビュー体制
完成を前提としたレビューではなく、
・変更が入った場合の影響
・拡張性の有無
・他画面との整合性
といった観点でチェックを行うことで、将来的なリスクを抑えることができます。
実際の効果
あるプロジェクトでは、上記のフローを導入したことで、
・仕様変更時の対応工数を大幅に削減
・修正範囲の明確化による意思決定の迅速化
・UI品質の安定化
といった成果が得られました。
特に、「どこを直せばよいかがすぐ分かる」状態になったことは、
現場の負担軽減に大きく寄与しています。
これから求められるUI制作の考え方
仕様変更をゼロにすることは現実的ではありません。
重要なのは、
・変更を前提に設計すること
・影響範囲をコントロールできる構造にすること
・チーム全体で再現性のあるフローを持つこと
です。
仕様変更が多い現場を守るためには、
個々の対応力ではなく、フローそのものの設計が鍵になります。
ElEngineでは、ゲーム開発で培った柔軟なUI設計とチーム連携を活かし、
変更に強く、効率的に運用できるUI制作フローの構築を支援しています。
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