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【第21回】画面遷移に人生を見る ― フロー設計は物語づくり
🔁 画面遷移に人生を見る
― 戻る?進む?それとも離脱?
こんにちは、ElEngineの青木です。
今日はUIの「遷移」について語ります。
ボタンを押したら、画面が切り替わる。
タブを選んだら、内容が変わる。
ポップアップが開いて、閉じる。
ただそれだけのこと。
でも、ふと思ったんですよね。
「画面遷移って、人生じゃね?って」
🧭 人は選んだ先で迷い、戻り、また選ぶ
人生もUIも、選択の連続です。
リンクを踏んで、迷って、戻って、違う選択肢を選び直す。
“進む”を選んで、何かを得る
“戻る”を押して、何かに気づく
“離脱”する時は、大体「違うな」って思った時
まるで就職活動、恋愛、引っ越しみたいじゃないですか。
💡 UI設計者は“迷った人の気持ち”を想像する
UIUXデザイナーとして、僕たちが意識すべきなのは、
「この人はどこから来て、どこに行きたがってるんだろう?」
という視点です。
✔ 「最短ルート」は正解じゃない
人は寄り道したい。
だから、画面構造は一本道じゃなく、“納得できる動線”であるべき。
✔ “戻る”ボタンは優しさの象徴
UIに「戻る」がないと、人は不安になります。
「あれ、私、間違えたかも」
って思った時に、戻れる余地があると安心する。
これ、人生と一緒。
🌀 青木的・遷移設計で意識してること
① “次に何が起こるか”を想像させる
→ 遷移先が明確だと、人は迷わず進める。
ラベル・アイコン・演出。全部で「行き先の雰囲気」をつくる。
② “ちゃんと帰れる”設計にする
→ 戻ってきた時に、「あ、ここだったね」って思えるUI。
パンくずナビでも、アニメーションでも、安心は大事。
③ “進みたくなる”理由を用意する
→ 「押す理由」が弱いと、進まない。
CTAボタンに、ちゃんと気持ちの背中を押す言葉を添える。
🧘♂️ UIの遷移=人の行動の地図
僕たちは、単に「ページをつなぐ」のではなく、
人の行動を後押しする“導線”をつくっている。
その導線には、その人の思考、期待、不安が詰まってる。
だから、画面遷移設計って、
「人が何に迷い、どこで安心し、どう決断するか」
を設計する仕事なんですよね。
📣 今日のまとめ
UIの画面遷移は、人の行動と感情の流れそのもの
“戻れる安心”“進みたくなる理由”は、設計者の優しさ
遷移に迷いがあると、ユーザーも人生も“詰む”ことがある
📝 次回予告!
次回は「使われない機能の叫び」をお届け予定です。
せっかく作ったのに、誰も触れてくれないUIパーツたち――
その悲しみと、よくある“使われない理由”を、全力で拾い上げていきます。
それではまた!
ElEngineの青木でした。
今日も誰かの“行きたい画面”を、正しくつないでます。