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【第29回】いいUIUXは、気づかれない― 褒められなくてもやる意味
🫥 いいUIは、気づかれない
― 褒められないけど、ちゃんと効いてる
どうもこんにちは、ElEngineの青木です。
今回は、ちょっと切ないテーマです。
「UI、めっちゃ良くなったね!!」
なんて、言われたことあります?僕はあんまり無いです。
なぜかって?
それはUIが、良いほど、空気になるからです。
🫧 UIの最高評価は「何も言われない」件
UIUXを頑張って仕上げたあと、よくあるこの流れ:
リリース
クライアント:「不具合なし!ありがとう!」
ユーザー:「使いやすくて、あたりまえ」
青木:「あの…努力の話、誰か聞きます…?」
報われなさMAX。でも、それが正解。
UIって、“使えるのが普通”な世界なんですよね。
🧠 UIの“気づかれない努力”あるある
✔ フォーカスの移動スムーズに調整した
→ 体感0.1秒もない。でも違和感ゼロになった
✔ 配色の差し色を7パターン試した
→ 結局最初のやつが採用されたけど、それも選ばれたってこと
✔ テキスト位置をピクセル単位で微調整
→ 「なんか読みやすいね」って言われたらそれは勝利
🧘♂️ UIは“違和感の排除”が仕事
青木的に、UIデザイナーってこうです:
「不快を感じさせない仕事」=「快適を作る仕事」
でも不快じゃなかったことって、
人はあんまり覚えてないんです。切ないけど。
☠️ 逆に気づかれたUIは、だいたいヤバい
「なんか押しづらい」
「これ、どこにあるの?」
「誤タップした…」
これらが発生した瞬間、UIは“見える存在”になります。
でもそれってたいてい“事故の現場”なんです。
💡 青木的・“気づかれないUI”の作り方3選
✔ フィードバックを0.3秒以内で返す
→ ユーザーは“反応があるか”を無意識に見てる
気づかれない=安心して押せる
✔ 視線の流れに沿ったレイアウトを意識
→ 「自然に目が行く」配置は、ユーザーを迷わせない魔法
✔ “やってる感”より“終わってた感”
→ ローディングバーが目立たない、待たされた感がない
これは「動いてるね!」よりも「終わってたわ」が勝ち
📣 今日のまとめ
UIの正解は、「何も起こらないこと」である(深い)
気づかれないUIこそ、一番気を使ってるUI
表彰はされなくても、使ってる人の“快適”を守ってるのがプロの仕事
📝 次回予告!
次回は「朝会で生まれた神UI」をお届け予定です。
雑談からボソッと出た一言が、なぜか採用→神UIに化けた奇跡の裏側。
ElEngineチーム内の“ゆる会話 → 本番採用”な奇跡の流れをご紹介します。
それではまた!
ElEngineの青木でした。
報われなくてもやってるんだぜ。だってUIなんだぜ。