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【第26回】デザインに正解はないけど圧はある― フィードバックとの付き合い方
🧱 デザインに正解はないけど圧はある
― “なんか違う”との戦い方
こんにちは、ElEngineの青木です。
今回はUIデザイナーの永遠のテーマ、
「正解はないけど圧はある」問題について話します。
UIデザインというのは、本当に不思議な仕事です。
論理で説明できる部分もあるけど、最終的には“なんか良い”が勝つ世界。
で、出てくるんですよ。あのセリフ。
「うーん…なんか惜しい」
「ちょっと違うんだよなぁ…」
……どこが?!?!?!
💡 正解のない世界に、圧はなぜ存在するのか?
✔ UIデザインは“言語化できない感覚”が評価される
色、余白、動き、空気感…
全部“説明できないけど気になる”ポイントばかり。
→ デザイナーは、空気を読みながら空気を作るという無理ゲーに挑んでる。
✔ “圧”は、多くの場合“違和感”のかたまり
その「圧」の正体を掘ると、意外とこういうパターンだったりします:
文言がユーザーとトーン合ってない
要素の優先順位が微妙にズレてる
世界観に対してUIが“浮いてる”
でも、それを説明するのが難しいから、「なんか違う」ってなる。
🛠 青木的、“圧”を読み解く処方箋
① 圧を感じたら、一歩引いて見る
→ いったん別画面を開いてから戻る。スマホで見る。人に説明してみる。
脳みそをユーザーに戻す。
② “一番伝えたいこと”を見直す
→ 画面にある全ての要素に「目的」を問い直す。
余計な装飾・情報が“圧”を生むことも多い。
③ 圧は“嫌い”じゃない。“違和感”だと捉える
→ 「これ嫌です」じゃなく、「伝わりきってない気がします」って言い換えると、
建設的な会話に変わります。
🧘♂️ 正解はなくても、“納得”はつくれる
青木はこう思っています。
「正解」はないけど、“これでいいね”って思える形は必ずある。
それは、情報と感情と空気のちょうどいいバランス。
そのバランスが取れた時、
誰もが言うんです。
「……あ、これ、いいね。」
それこそが、僕らの求めるUIの“解”なんですよね。
📣 今日のまとめ
UIデザインに正解はない。でも圧はめっちゃある。
圧の正体は“なんか違う”じゃなく、“伝わりきってない”こと。
言語化できなくても、“納得”を作れるのがプロの技術。
📝 次回予告!
次回は「UIで世界を救いたい」をお届け予定です。
「もっと良くしたい」「わかりやすくしたい」――そんな理想を胸に、現実とランチの合間で戦うUIデザイナーの日常。
ちょっと真面目で、ちょっとお腹も鳴る話になるかもしれません。
それではまた!ElEngineの青木でした。
世界は救えなくても、今日のUIはよくなる。たぶん。